医療コーディネーターとは

患者さんと共に納得のいく道を探る医療の専門家がいます

患者さんやそのご家族が病気で悩んだ時、少しでも後悔しない方法を選べるようサポートする医療の専門家(看護師)です。

岩本 ゆり

病気が複雑化した現代では、治療すれば元通りの体に戻る、というわけでは必ずしもありません。もちろん医師は病気を治すために一番効果のある方法を薦めるのですが、それが万全でない以上、患者本人が納得して治療を選ぶことが重要になってきます。

『医師の言う治療は正しいのだろうか』『他に良い病院があるのではないか』『自分の思いが医師に伝わらないまま進めて良いのだろうか』

医療コーディネーターは、こういった不安や悩みに耳を傾け、なぜそのように思うのか、その課題の所在を明らかにします。そしてその解決方法を様々な角度から提案し、最終的に患者さんが納得のいく意思決定ができるように支援します。

医師は『病気が治る』ことに最善を尽くす専門家であり、さらに『納得して治療を受ける』ことに応えるには、専門性の違い、立場、時間的制約などの現実があり困難です。

医療情報に詳しく、医師とのコミュニケーションに長け、そして何よりも患者の視点で相談にのることができる看護師ならではのサービスです。

中立的な立場で相談にのり、特定の治療や医療機関を薦めることはありません。

※医療コーディネーター要件:
5年以上の臨床経験を持つ看護師かつ、NPO法人楽患ねっとが提供するプログラムを修了し認定を受けた者。 参照:Q: 医療コーディネーターには誰でもなれるのですか? 表: 医療コーディネーターの提供価値と資質要件

※納得して医療を受けるためには

患者さんが納得して医療を受けるための手順

医療コーディネーターとの医療相談とは

落ち着いた環境で医師の診断や病気の説明を振り返ります

気持ちが動揺しているときには医師の説明が頭に入らないことは往々にしてあります。また、診察のたびに細切れに医師と話し合いをしますので、自分の病気について全体像を考える機会は意外とないものです。まずは落ち着いた環境で今一度医師の診断や病気の説明を振り返ります。

ご自宅に伺うケースが多いです。なによりリラックスできますし、ご家族の方も同席しやすいという長所もあります。

今後の治療や療養に関しての希望をまとめていきます

次にこの病気が生活にどのように影響するのか他の患者の事例を交えてお伝えします。その上で今後ご自身が病気を患うものとしてどのように生きていくのかをふまえながら、治療や療養に関しての希望を纏めていきます。

その際の治療や療養に関する選択肢は、一般に公開されているものや医療機関に問い合わせた情報、独自の医療者ネットワーク、他の患者の事例などを交え、分かりやすくお伝えします。

なお、楽患ナースでの名医に関するサポートは「あなたにとっての名医を探すお手伝いをする」です。いわゆる高名な方を紹介するサービスではありません。

診察やセカンドオピニオンの場に同席します

最後にご本人の希望を医師に伝え、実際の治療・療養を実行するわけですが、その際に医師の説明をわかりやすく伝える、ご本人の思いをもれなく医師に伝える、といったコミュニケーションの支援を、診察やセカンドオピニオンの場に同席することで行います。

ご自身の内面(不安・悩み・怒りなどの本音)と向き合うことが最も重要

そして全てのプロセスを通じて大切なことがあります。それは、冷静に現実を頭で考えて行動を決定するのではなく、ご自身の内面にある不安や悩み、怒りなど気持ち(本音)に向き合うことです。

正しいと思う選択をしても、その選択に気持ちが追い付いていかなければ立ち止まる時がやってきます。自身の選択に気持ちも納得できるか、ということを考えることはとても大切なプロセスです。時に気持の納得には時間がかかることもあります。御自身の思いを表出し、頭も気持ちも納得して医療を選択できるよう支援します。

医療コーディネーターのミッション:理念・使命

医療コーディネーターは患者さんが自分らしく納得のいく医療を選ぶサポートをすることをもっとも大切な使命とこころえています。

私たちはそのために、患者の本音に日頃から接し、患者の視点を身につけます。そして中立性をもって、多様な選択肢を共に考え、協働の医療を目指すことを約束します。

目の前の患者さんのために何か役に立ちたい。そして心から感謝し、感謝されるかかわりがやりがいです。そこに居るあなたの役に立つことの積み重ねが、いずれ社会全 体をもっとよくすると信じ、真剣に、そしてできることすべてにチャレンジします。

医療コーディネーターベーシック:行動指針

  1. コミュニケーションの前提は信頼関係です。患者さんとの間に交わされた相談内容は個人を特定する形で口外しません。
  2. 答えは当事者である患者さんとの関係性から作られます。
  3. 治す、治されるの関係では患者さんは本音を語りません。白衣を脱いで、患者会など本音が聞ける場に積極的に参加しましょう。
  4. 目指すのは患者さんの“納得”です。“治す”支援は医師の仕事です。
  5. 従来医療の先入観を捨て、まずはあるべき姿に立ち返り、その上で何ができるかを考えましょう。
  6. あなたは看護師です。医師、コメディカル、福祉との連携は得意領域です。コミュニケーションの場への同席、各機関への問い合わせなどできることはたくさんあります。
  7. 立場は医師と患者さん、家族と患者さんの間で中立、視点は患者さんです
  8. 患者さんの物語に耳を傾けましょう。それはOnly One Storyです。型にはめることはせず、そのまま受け止めて下さい。
  9. 情報は断片的です。それをつなぎ合わせ形作ることによって初めて患者さん自身のおかれている状況、その人らしさが見えてきます
  10. 安易な言葉かけや、過大な希望をもたせることがないようします。言葉、行動には責任があります。
  11. 主張を押し付けたり、特定のものをすすめたりはしません。中立性を守ります。
  12. 広く情報を得る努力をし、そしてそれを伝え、役立てましょう。

病気と診断されたとき、こんなことが不安ではありませんか?

  • 医師の言う治療は正しい方法なのだろうか?他にも方法があるのでは?
  • 医師の前に行くと、言いたいことがすべて言えない。
  • 名医を探した方がよいのだろうか?

病気・治療についてこんな不安ありませんか?

医療コーディネーターはどんなことをしてくれるの?利用手順は?料金は?

  • 「病院・名医選び」を一緒に考えてくれるだろうか?
  • 医療相談とは、具体的にはどのように進めていくものなのだろうか?
  • 医療相談の料金はいくらくらいなのだろうか?

医療コーディネーターによる医療相談内容・料金

「医療コーディネーター」をしている人って、実際にはどんな人?

楽患ナースに医療コーディネーターとして登録されている方々の経歴およびメッセージをご紹介します。

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医療コーディネーターによる医療相談
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