60代男性 病名確定前
ここ一週間で左手の痺れがひどくなってきたため、整形外科を受診。ヘルニアではないかと思っていたが、その可能性は低いため大きい病院を紹介された。総合病院ではまず脳のCTを取り、脳外科を受診。脳梗塞の疑い、脳腫瘍の疑いということで精密検査を行った。しかし、そのどちらでもないと言われて全身の精密検査を受けることとなった。
一日のうちに病名が3つも4つも変わり、検査や医師の診察でも不愉快な場面がいくつもあった。また、検査の結果はまだ出ていないにの関わらず、まずは治療を受けるように言われた。明日には治療のために入院しなければいけない。でも、本当にその治療法で良いのか?病院を変えた方が良いのではないか?このまま入院してはいけないのではないか?セカンドオピニオンを先に受けた方が良いのではないか?と疑問に思っている。
そのため、医療コーディネーターへ相談があった。
本人と妻と面談し今までの経緯を振り返り不安の原因を探った。短い時間でたくさんの検査、説明、病名の変更、と現実を受け止めるには難しい状況であったことが今回のように病院への不信感を生んだ大きな理由であることが分かった。また、それと同時にそもそも患者本人が西洋医学を非常に嫌っていること、出来るだけ治療は受けたくないという思いが根底にあることも検査や医師への不信を増大させていることも分かった。
慌ただしく過ぎた一日をゆっくりと振り返り、一つ一つの医療行為と医師の説明を思い返して話してもらった。話す中で夫婦が不明な点、不信の原因となっている点を共有し、その言葉を発した医師の思いなど想像できる背景や現在の病院の実際について説明した。行き違いや誤解があったであろう部分に関しては納得することができたようだ。
医療コーディネーターによる医療相談
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